内分泌ってなに?〜その3〜
- 2026年4月21日
- 院長の記録
こんにちは。院長の佐藤悠太です。
前回の内分泌ってなに?〜その2〜はご覧いただけましたでしょうか?前回のコラムで伝えたかったことは1つだけです。それは、内分泌の中枢は脳にあり、脳の視床下部と下垂体がその役割を果たしているということです。これだけでも理解できていればOKです🎵
今日はその先を書いてみようと思います。ここからが内分泌の神髄となります。前回のコラムで、注目していただきいポイント①と②がありました。その補足をわかりやすく説明していきますので、ぜひご自身のカラダがいかに神秘的かつ合理的につくられているかをご理解ください。
① なぜ下垂体と視床下部が直接繋がっているか
この疑問を解決するには下垂体と視床下部の発生を理解するのが早いです。話はお母さんのお腹の中にいる胎児にまでさかのぼります。胎児の体が形成されていく段階では、下垂体と視床下部は別々の臓器として離れた場所に誕生します。しかし、ここで奇跡が起こり、下垂体と視床下部はお互いが惹かれあうように融合して、産まれる時には視床下部と下垂体は成人と同じ形になって産まれてきます。この融合は非常に合理的で、内分泌という仕組みを維持しやすくなります。

いちど休憩・・
では続き・・・を
前回のコラムでもお話した通り、内分泌は直接ホルモンを血管内に分泌させる必要があります。つまり、視床下部で作られたホルモンも例外ではなく、1度血管に入ってから下垂体へ届きます。この時に、1度全身の血管をまわって視床下部で作られたホルモンが下垂体に届くより、直接繋がっていた方が有利です。実際には視床下部で作られたホルモンは下垂体茎(別名:下垂体漏斗 繋がっている部分)内にある下垂体門脈を通って下垂体前葉に働きかけます。こういった構造を作ることで、ホルモンは必要時にすぐに調整が可能となります。

Kelly A. Young, Anatomy and Physiology, OpenStaxCNX, 2017より引用、一部改変
では、ここで図を用いて説明したいと思います。上の図をご覧ください。視床下部で分泌された視床下部ホルモンは上下垂体動脈を介して下垂体門脈に入り、視床下部ホルモンによって下垂体前葉を刺激して下垂体前葉ホルモンを分泌します。身体はとても合理的に作られていますね。神秘的とまで感じるのは内分泌マニアな私だけかもですが・・汗
さて、この続きの下垂体前葉ホルモンがどう働くかもお伝えしたいのですが、また長くなってきたのでそれは次回にでも。ちなみに下垂体後葉については、視床下部から神経細胞が下垂体に延びてきて、後葉ホルモンとして下垂体から分泌されています。これはまたそのうちお話しますね。
では②に進みましょう。ぜひ最後までお付き合いください。
② 下垂体と視神経の関係について
これについては簡単に。下垂体のすぐ上には視神経が通っています。これは下垂体腫瘍や下垂体手術と関係があります。下垂体腫瘍では様々な症状がありますが、どれもすごく特徴的という症状がありません。そのため、1つだけわかりやすい症状を覚えておいてください。下垂体腫瘍では視野異常(今まで見えていたのに見えない部分がある、見えづらいなど)が現れることがあります。これだけです。
お疲れ様でした。あまりにも長くなってしまい、自分がびっくりしています。私がいかに内分泌が好きかを理解していただければ幸いです。このシリーズはまだまだ続いていきそうですね。よろしくお願いいたします🎵

