肥満症ってご存知ですか?
- 2026年5月28日
- 院長の記録
こんにちは。院長の佐藤悠太です。
だいぶ日中は暑くなってきましたが、朝晩はまだ寒いですね。体調管理にお気をつけください。私はどうにか腰の調子も良くなって、ぎっくり腰を繰り返さないように毎日気をつけています。

今日は肥満と肥満症について簡単に説明をしようと思います。最近はテレビCMでも流れていますが、肥満症という言葉ご存知でしょうか?肥満と何が違うのか、なぜ体に良くないのかをお話できたらと思います。
まずは体格指数BMI(Body Mass Index)についてご説明します。以下の式で求められます。詳しくは以前にもコラムに登場していますので、よろしければこちらもご参照ください。

さて、ここからが肥満と肥満症の分かれ道になります。
肥満
BMIが25以上で健康障害がない状態。
肥満症
BMIが25以上で以下の健康障害(病気)を1つ以上お持ちの状態。
- 糖尿病(2型糖尿病、耐糖能障害)
- 脂質異常症
- 高血圧
- 高尿酸血症・痛風
- 冠動脈疾患
- 脳梗塞・一過性脳虚血発作
- 非アルコール性脂肪性肝疾患
- 月経異常・不妊
- 睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群
- 運動器疾患・変形性関節症(膝・股関節・変形性脊椎症・手指関節)
- 肥満関連腎臓病
※肥満症の定義には内臓脂肪が蓄積している場合も含まれるのですが、今回は話がややこしくなるので割愛します。
すでにお気づきかもしれませんが、肥満は現在の日本では病気とはあまり認識されていません。しかし、肥満症は確実に病気の1つです。これは、患者さんご本人が悪いのではなく、ストレスや生活環境、食事の欧米化、遺伝などさまざまな要因が重なって発症します。
私が思うに、日本人は昔は農耕民族でした。肉や魚が獲れた日はそれを保存食にして食べていたことと思います。しかし、食事の欧米化や保存が効くようになり、食生活が肉食に変わってきました。もともと農耕民族である日本人は肉をたくさん食べれる体質はおそらく持っていません。しかし、気軽に手に入るようになったことが原因で、このような病気が発生してきたのだと思います。歪んだ考えかもしれませんが、医療と人文学は非常に強く結びついているように思えます。

では最後になぜ肥満症の治療が大切かについて考えてみましょう。
これは非常に単純です。肥満症には動脈硬化を起こす疾患がたくさん含まれています。動脈硬化だけでは痛くも痒くもありません。しかし、気づいた時には冠動脈疾患や脳梗塞などを発症し、生活スタイルの変更を余儀なくされます。また、運動器疾患・変形性関節症を発症することで、動けない→太る→動けない→太る・・の悪循環を繰り返します。そうなる前に、肥満症を良くしましょうというのが今の主流な考え方です。
今の日本は冠動脈疾患や脳梗塞、透析などの医療に莫大なお金を費やしています。その結果として、医療費がどんどん膨らんでいます。これを日本は国民に負担させようと動いています。この医療費を下げるためにも、肥満症の段階で次の病気を予防する必要性があるのです。減量をすることで、1度に複数の病気を改善できます。ぜひ前向きに肥満症と向き合ってみませんか?
当院では地域連携を通じて、保険診療内で肥満症治療にも力を入れております。これからは病気は予防の時代です。まずはお気軽にご相談いただければと思います。もちろんご家族同席も大歓迎です🎵

